技術名称 三角フェンス
(登録番号HR-020009)
技術副題 環境負荷低減型落石防護・雪崩予防兼用柵
落石・雪崩防護柵の敷設に際しては、樹木の伐採や必要以上の掘削によって、森林・緑地など施工箇所の環境を破壊したり、地山を緩めて崩壊を誘発させないことや、周辺一体の景観を損なわないようデザインすること、工期短縮と省力化を図ることなど、様々な配慮が必要だ。三角フェンスはこれらの要求を最大限追及した画期的な防護柵である。 |
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地球環境保全を徹底的に追及
その主な特徴は、以下のとおりである。 (1) コンクリートを一切使用しない。 (2) 樹木をほとんど伐採しなくてよい (3) 掘削は極めてわずかでよい。 (4) 資材はすべてリサイクルできる (5) 景観に優しい。 (6) 部材が軽量で架設が容易である (7) 補修、取壊しが容易である。 (8) 落石を必ず捕捉し、落石が直接支柱に衝突しない。 (9) 安価である。 |
... | また、三角フェンスの構造上の特徴としては、以下のとおりである。
(1) 三角フェンスは、防護柵全体で落石エネルギーを吸収する。 (2) フェンス面より山側に支柱、控えのワイヤなどが一切ない。 (3) ネット面が谷側に屈曲しており、落石を逃がすことなく捕捉する。 (4) たわみ性が大きいので、発生する衝撃力が小さい。 (5) 斜面の起伏に応じてフェンスを張設するので、フェンスの下から落石が抜けることがない。 (6) 落石、雪崩、雪圧などがフェンス面に斜めに作用してもトラス機構によって安定している。 (7) 落石や雪圧を受けても、フェンスの高さが減少し難い構造である。 (8) 荷重が除去されると、フェンスの形状は完全に復元する。 三角フェンスのアンカーには、フレキシブル球根アンカーを使用している。フレキシブル球根アンカーは、アンカー体にワイヤロープを用い、先端部を地中で拡径させて球根状の定着部を形成させる新しい工法だ。この特徴は以下のとおりである。 (1) 崖錐層や礫混じり土砂など、地盤条件に左右されず、定着長も短く経済的である。 (2) 削孔径が小さいので、足場が小さくてよい。 (3) N値が5以下でも十分な引抜耐力を有している。 (4) ワイヤロープを束ねたアンカーを用いているので、せん断力が作用せず、任意の方向に張力をかけることができる。 (5) 地中での拡径には瞬間膨張材を使用するが、膨張時にはポンという小さい音がするだけでほとんど振動は発生しない。 ほとんどの落石防護柵が破壊限界状態で設計されているのに対し、三角フェンスは許容応力度法で設計されており、十分な安全率を有している。 地球環境、地域環境の保全の観点から、本防護柵の設計の主要な要求性能として環境要因を最大限考慮した。 |
● 問合せ先 ○会社名 株式会社ビーセーフ ○部署名 (三角フェンス協会事務局) ○住所 〒932-0102富山県小矢部市水島561 ○TEL 046-208-1678, 0766-61-2931 ○FAX 0766-61-1312 ○E-mail info@be-safe-japan.com |
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